よく響く高~い天井

   まず今回の産経新聞の私のコラム「渡辺克也のベルリン音楽旅行」
です。

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   掲載された直後に、こんなコンサートの依頼が舞い込んできました。

2月23日19時
ベルリン博物館島(ベルリン中心部の中州です。)の旧博物館 
古代ギリシャのアンティークコレクション・オープニングセレモニー
オーボエ伴奏無しのアカペラ
政治文化関係要人、各国大使等招待客のみのクローズド

   その会場の写真をご覧ください。予知?デジャヴ??念ずれば通ず???どれも少し違うような気がしますが、とにかくよく響く高~い天井です。
 
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   もし上のドーム部分の半球を延長して大きな球にしたら、銅像が置いてある場所で丁度床に接することになるという、こだわりの寸法による特別な設計なんだそうです。こういう理屈っぽいのがドイツ人は好きなんですねえ。独特の共鳴の仕方の関係で立ち位置によって音の響き方が驚くほど違うので、必ず試奏に来てくださいということです。古代ギリシャのアンティ-クコレクションということで、ギリシャの神々に関連付けてブリテンの「オヴィデウスによる6つの変容」にするか、芸術の力強さに対抗すべくバッハの無伴奏パルティータにするか、現場で試奏してみて決めます。2月8日午前10時開館前の9時に入場しての打ち合わせ、楽しみです。
 
P.S.
  たった今打ち合わせから帰ってきました。ど真ん中(銅像は今日はありませんでした。)で演奏すると共鳴して大音響になりますので、立ち位置としてここは避けなければなりません。ブリテン、バッハとも担当のケストナーさんという女性は大喜びしてくれましたので、ひとまず安心です。どのような「古代ギリシャのアンティ-クコレクション」なのか知らないで演奏するのはよろしくないのでは・・・、などと申し上げましたら、直々の個人ガイド付で見せてくださいました。素晴らしい芸術を前にして、思わず「人類ってなんて偉大なのでしょう!」というセリフが口から出ました。