鹿島の3つ星レストラン

   私は2歳から8歳まで、茨城県鹿島町に住んでおりました。現在は鹿嶋市というのですが、私は「鹿島」の漢字の方が好きですね。1968年鹿島港の開港と同時に、私の父親が勤めていた住友金属和歌山製鉄所から、原野と言っても過言ではなかった当時のこの町に、何千という若い社員が一斉に送り込まれたそうです。住んでいたのは、高天原団地という巨大な団地群でした。
 
   元々この辺りは方言の訛りが結構強い土地ですが、1968年以降の鹿島は、住友金属工業企業城下町になり転勤族が非常に多くなりましたから、標準語です。悪く言えば人工的、良く言えば非常に発展の勢いのある町でしょうか。広がる原野と発展の勢いが同居している様ルクセンブルクと鹿島の共通点であります。それでいながら、鹿島神宮をはじめ日本古来の伝統も、非常に香り高いです。
 
   4歳の私はこの地で山本公子先生、鈴木メソードの佐藤ケイ子先生に出合い、ピアノを教えて頂きました。7月29日には、この佐藤先生と教室関係者が、私のコンサートを開催してくれました。もう今回で4回目でしょうか。いつも暖かいアットホームな雰囲気の中でのコンサート、本当にどうもありがとうございました。
 
   さてここのコンサートの打ち上げはいつも、先生の生徒さんの垣内由実子さんのラ・プラージュというお店で開かれます。
 
チャーミングな垣内由実子さんのお写真と人物紹介は、ここでどうぞ。
 
でこちらがブログ。 http://laplage.exblog.jp/
 
   ここのお店は、出てくるものが全て美味しくて、美味しい物を食べてもらおうという垣内さんの心意気がよく伝わってきます。ミシュランガイドの調査は鹿島まで来ないですが、来たら間違いなく3星レストランでしょう。
 
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   まずご自慢のチーズプラトー。青かびチーズのスティルトンがレーズンパンにのっているのが、見えますね。チーズとワイン、チーズとブドウ、チーズとレーズン、というのは、お互いの足りないところをピッタリと補う様な、本当に素晴らしい組み合わせです。私個人的には、レーズン、ブドウ、ワインの順番に好きです。友人のテノールの山枡信明さんは、彼のブログでこの3種の組み合わせにつきましてかなりディープに触れていますので、ご参考にお読みください。
 
   それにこのレーズン、よーくご覧頂きますと、枝付きです。手摘み作業後に枝付きのまま乾燥させることで、普通のレーズンよりも甘みが強く残るそうです。ジロールでひらひらに削った羊乳チーズのプティアグールも、目を惹きますね。カリフラワーではありませんよー。
 
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   バジルの葉っぱのジェノヴェーゼパスタは私の大好物ですから、このお料理にはうるさいのですが、ここのが一番美味しいと思います。垣内さんはそれでいつも私にこれを出してくれるのですねえ。ここのは、農家から仕入れた採れたてバジルの葉っぱから作ります。
 
   美味しいシャンパンに、すぐ心地良く酔いが回ってきました。
 
   ラ・プラージュが建っている土地は、今から40年前、私が通っていた鹿島町立第一幼稚園がサツマイモ芋掘りをした畑でした。この幼稚園の岡見信彦園長先生が、今思い出してもとっても素晴らしい方向に教育熱心な方で、園児がサツマイモの苗を植え育て、収穫までやったのです。サツマイモを収穫するときの匂いって好きだったのですが、そんな匂いってあるんでしょうかねえ?小さい頃の記憶ですので、あまりあてになりません。
 
   それ以外にも、冬に屋外で乾布摩擦をしたり、宮澤賢治の「雨にも負けず」を暗記したり、お昼のお弁当を順番に園長先生と園長室で頂き、正しい箸の持ち方を教わったりしました。私はそういう鹿島町立第一幼稚園で第一期生だったのです。
 
   当時この幼稚園のの保母さんだった江寺憲子(のりこ)さんが、娘さんが佐藤先生にピアノの手ほどきを受けたご縁で、コンサートのスタッフとしてご尽力くださいました。その娘さんの亜矢子さんは、国立音楽大学卒業後パリ留学を経て、オーボエ奏者として活躍中。このコンサートでは、ピアノの譜めくリストをしてくれました。どうもありがとうございました。 
 
   鹿島町立第一幼稚園園歌は、佐藤ケイ子先生のお亡くなりになったご主人の作曲による、実に優しいメロディーです。
 
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